映画『リズと青い鳥』感想。
※ネタバレ含むので注意してください。
『リズと青い鳥』を観てきました。
取り急ぎ、箇条書きで感想をば。
●のぞみとみぞれの愛について
のぞみから愛を見出していたのは、みぞれ側の視点。輝くものを人から見出すことが恋というものなら、それは間違いなく恋だったのだと思います。
ただ、最後にのぞみはみぞれからの愛(ハグとか好きなところの告白とか)を受けて、初めて自覚的にみぞれへ愛を渡すのですよね。(初めて吹奏楽に誘った瞬間を覚えてるのに覚えてないって言ったときですね)
見出すのが恋、渡すのが愛といったところでしょうか。
●オーボエという楽器
オーボエはトランペットなどよりも地味に見えながら、かなりソロ要素の強い楽器です。たぶん奏者には強い自我が求められると思います。故に、みぞれにも強い思いや自我や情熱が隠されていると思うわけで、それを表す楽器でもあったのではないかと。
●強い弱いではなくて
才能の有る無しや、強弱を感じた人もいるようなのですが(ユーフォニアムがそういう世界観なのかもしれませんが)、私は強い弱いは折混ざったものだと思っていて、分野や時期にもよるものだと思っています。
心の弱い部分を許容してくれるようなあのフグの部屋や、反射光の行方など、簡単に逆転するもの。(フルートの光はどこから?という話ですね。のぞみじゃないわけです。)
それを超えた愛がみぞれにあるのが、とても素敵でした。
●線引き
愛と才能をもって、相手を一人の人間として認識すること。その上で、優しさを相手に渡すこと。そこに会話が生まれます。
最後にみぞれとのぞみがようやく会話が出来ていたのが、とても感動でした。会話ができるということは、認め合わないと出来ないことなので。
…
まだ増えるかもです。
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