感想:『溺れるナイフ』ジョージ朝倉
名作を読み直しました。


- 作者: ジョージ朝倉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/04/25
- メディア: Kindle版
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夏芽とコウちゃんという、互いの心の一番奥のところに、炎をつけ合う関係性。
そのフィールドが世界であっても、ローカルであっても、炎がしっかりしているなら大丈夫。
けれど、その炎が海にかき消されないように、火を灯し合うのは必要なのですね。
燃やすことは一人で出来ても、誰かとそれを分かち合いながら生きること。
たとえ、遠距離間であっても。
すると、神様が助けてくれて、守ってくれて、長い時間を人間に与えてくれます。
和歌山県の熊野の話だそうで。
神様に囲まれながら、自分の心の奥底から、炎を燃やし続けることが、きっと人間の出来ることなのだなあ。
継ぐことですね。
ちょっと蠍座っぽいお話かもしれません。
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