感想:『おもいで金平糖』持田あき 4巻
わたくしの好きなシリーズ新刊が3年ぶりに発売。
「おもいで」という言葉には、なぜか「過去」とは違って、懐かしさや寂しさが含まれている。
その人の弱い部分。柔らかい部分。
単純な過去のうち、その人に大切認定されて、少しずつ降り積もったもの。
4ハウスですね。
3作短編が入っていますが、とくに「いちごシロップ」が名作だと思います。
ずっとおもいでを大事にしていたい、忘れたくない、守り続けたい、抱え続けたい、しかさはそんな大切な思いは、人生のたった一部分に過ぎないという。
そんなお話でした。
それを基盤にたくさんのことを経験して人生を送りつつも、また最期にはそこに戻りたくなるのだろうな、とも思います。
幸せな死に方。
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